悲しいトラブル。キャンプ前に突風でテントが破壊された

✳︎スノーピーク
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午前中でも、午後でも、、

突然やってくる

突風。

 

それは、キャンプ場で何度も体験していました。

その突風の餌食になってしまったお話です。

しかもキャンプを始める前にです。

 

あの時なぜ、ああしなかったんだろう、

本当は未然に防げたんじゃないかっていう、後悔ばかりがあったけれど、

終わってみたら「こんな体験もできたね」って前向きになれたので、

これを読んでいただける方(特にキャンパーさんのために)、

情報を共有したいと思います。

 

なるべく同じ経験をしてほしくないです。

ただ、きっと同じ経験をされている方はたくさんいると思います。

 

そして、予め言わせておいてください。

結果悲しいトラブルとなりましたが、出てくるテントやギアは個々でとてもいいものです。それは忘れないでください。

ギアには向き不向きもあるし、環境や使い方で左右されます。

こういう時にはこのギアは不向きなんだな、とか参考になればと思いますし、

まだみんなに浸透していないギアのトラブルは、こうやって口コミで共有して安全に、それにあった使い方ができればと思っています。

 

 

まず、事前の情報から>>

キャンプに行くにあたって、カーカムスを持って行こうかと思っていたのですが、冬の雨の日用にとオガワのオーナーロッジ52rを買っていて、せっかくなら新しいテントがどんなのか張ってみるか!と新しいテントを持っていくことにしました。

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これがオガワのオーナーロッジ52rです↑(ogawaでみた時の写真)

 

さらに、前回新しいギアとして、ステンレス製キャンプ用ペグ「打刀」を持って行って、かなりよかったので、今回も試してみようと持っていくことに。

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これが「打刀」。薄くて軽い!まだ発売されて間もないものです。

なるべく荷物を増やしたくないという気持ちから、オーナーロッジを固定するペグをすべて「打刀」にし、ガイロープとタープは鋳造ペグで止めようと計算して持っていくことに。

 

この、ペグを「打刀」を使うことにしたこと、、、これが悲しい結果を招く原因でした。

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オーナーロッジ52rは骨組みを立ててから、そこに外側のテントをかけていきます。

最初は少し風があるくらいでした。

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外側のテントを張っている時に、多少風が吹き始めました。

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たまに風がやんで、おだやかになることも。

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この外側をつけた時点で、場所を決めて「打刀」でペグ打ちをしました。

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そしてインナーテントを付けて、インナーテントもしっかり固定。

下側のペグの打ち忘れがないかチェックしました。

すべて「打刀」で止めてありました。

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インナーの真ん中のところも打刀のペグで止めてあります。

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そしてガイロープでまず片側を固定しました。

この時のガイロープはエリッゼステークのペグで固定しました。28cmのものを使っています。

すぐ隣にタープでも張るかな?と計算して片側のガイロープはタープを張ってから付けようかな〜なんて話していました。

その時!!!!
すごい突風が吹いたのです!!

 

あっという間にテントがひっくり返り、あわてて夫婦で飛ばされそうなテントに駆け寄りました。

 

「打刀」で止めたペグが全て抜けて、鋳造ペグで止めたガイロープのペグだけが残る形となっていました。

ガイロープで唯一繋がれていたおかげで、テントが遠くに飛ばされなかったのですが、、、

突風で煽られたテントが唯一地上とつながっているガイロープで引っ張られることにより、あらゆるポールが曲がり、そして折れ、使い物にならなくなったのです。

 

一瞬の出来事でした。

 

なんで風に強いカーカムスを持ってこなかったんだろう

ペグを「打刀」じゃなくてすべて鋳造ペグにしなかったんだろう、

テントを設営できた時点で全部ガイロープをすぐに付ければよかった、

テントの窓を開けておけば風が抜けやすかったんじゃないの?

 

パニックになっているのに、いろんな後悔が一度にやってきました。

 

実は、ツイッターで「打刀」レビューをした時に、強風の時はどうなのかな?という疑問があったのでこんなツイートをしていたのに、、、、 

そういうことも思い浮かびました。結果、強風を試す事になろうとは、、、

 

打刀のペグはこんなに〜!?という程、遠い場所に飛び散っていて、回収するのに大変でした。

でも全然曲がったりとかなくて綺麗なまま抜けていました。

 

ポールですが、この時は片付けるのに必死で写真を取れなかったので、

家に帰ってから撮影したものを載せます。

オーナーロッジ52rはポールとポールのジョイント部分にプラスチックが使われています。そのプラスチックの部分が砕け散りました。
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↓こんな感じです。
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ちょっと曲がったくらいなら無理やり設営しようと思ったのですが、

このプラスチックの折れ具合をみた時、あきらめました。

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↑これは大丈夫かな?と思ったら、微妙に飛び出ている金属の部分の形状が違っているんです。これも修理が必要みたいです。

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ほかにもクネクネの箇所がい〜っぱい。
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ogawaに修理に出すことにしました。

 

修理のことはまた書きます。

 

結局、キャンプはどうなかったのか?

そして、事前にしていた「ある事」が功を奏したので是非お試しいただきたい!

 

まず、キャンプのこと。

キャンプ前にテントが壊れてしまって、

帰るしかないのか、、、と途方に暮れました。

せっかく、3時間くらいかけて来たのに、ガッカリした気分で帰宅なんて

心の涙が出てきそうでした。

ハッ!と、大きいキャンプ場って「レンタルテント」があるんじゃないかなと思いついて

旦那に提案。

急いで車に乗って私が受付へ。旦那は壊れたテントの片付けを。

受付にはレンタルテントが1つだけありました。

予約している人が今日いたらアウトだったけど、別の日にしか予約が入ってなかったみたいで、今日ならレンタル可能と言われて、

痛い出費だったけどレンタルさせてもらいました。

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5500円だったかな。

 

受付の女性は何かチェックをしていたのかスマホを見ていて

私が「強風でテントが壊れてしまって、、レンタルさせてください」って言った時、

スマホと私を見ながら「へ〜、あー、風、結構ありますもんね」と同情もしてくれなかったのが悲しかったな。

そして「もしレンタルテントも風で壊れたらお金かかるんで」とサラっと言われました。「(ですよね)わかりました、、、」としか返事できず。

男性がテントを出してくれましたが、「人ってこんなもんだよね」とトボトボ車で戻りました。

 

そんなこんなでアメニティドームMを借りたのです。

 

友達のテントもアメニティドームだし、昔スノーピーク使ってたし、設営もなんとなくわかるだろうって思いながら設営してたんですが、

また突風がくるんじゃないかという怖さや、後悔の悲しみに沈みながら設営を始めたので、モタモタ。説明書を見て、えっと〜みたいな。

こんなんだったよね、そうだよねって。バタバタしてたら、

 

なんと!!!

遠くから粋のいいお兄さんが走ってきて、「手伝います〜〜」って。

 

天使に見えました。本当に。

 

優しい言葉をかけてくれたお兄さんに、あまりに嬉しかったのに、全然気の利いた事言えなかったと思う。

 

「テントのちょっと見てました、アメニティドーム持ってるんで、手伝います。

風が心配ならインナーテントをメッシュにしてから設営した方がいいですよ、風抜けるんで」

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関西の方言が入った方で、めちゃくちゃいい人でした。

ありがとう〜〜〜!!お兄さ〜ん。

おじさん、おばさんたち、助かったよーー!

何より、心が救われたんだよ〜〜〜!!!!!

 

落ち着いたらお礼でも言いにいこうと思っていたのですが、

そのお兄さんたちに何人か合流してとても楽しそうだったので、その日は声をかけられず、

帰り際にありがとうございましたと伝えただけでした。

こういう時に「キャンステ」とかあったら名刺みたいに渡せるのかなって思ったりしました。

まぁ、そのキャンステを見るたびに「テント飛ばされた夫婦」と思い出されるかもしれないけど。

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 アメニティドームM、本当にいいテント。広いし、過ごしやすい!

マットなどは持ってきていたので、快適に過ごせました。

 

みんなに教えたい、事前にやっていた「ある事」

それは、保険です。

LINEの「キャンプ安心保険」に入っていました。

今までも何度か入っていました。

1日、300円のものと500円のものがあります。

1日なので1泊と考えたら2日分の金額がかかります。

車の事故、ケガや死亡の時だけでなく、物損にもききます。

300円の方だと、5万円まで、

500円の方だと10万円まで保証されます。

自分にかかる負担は3000円と決まっているので、

例えば、1万円修理費がかかるなら7000円、保険で負担してくれるようになります。

盗難にも適用されるので、もし5万円のギアがなくなったら47000円は保険で戻ってきます。

 

キャンプに出発する前にLINEで簡単に入る事ができるので、おすすめです。

いろんな条件があるので、これもまた、詳しく書きます!

 

まとめ>>

 

 キャンプをする前にテントが壊れて本当に悲しかった。

でもね、レンタルテントでも、キャンプをしていたら、

「こんなこと、中々経験できないよね」って話になり、

「レンタルテントあってよかったよね」とか、

「アメニティドームいいテントだね」とか、

「さっきのお兄さんいい人だったね」とか、前向きな感じになってきて、

散歩でもしようって、キャンプ場を散歩したりしました。

 

帰らずにキャンプしてよかったよね!

 

そんな温かい気持ちになっていました。

 

キャンプという環境がそうさせるのかもしれない。

 

ただ、注意点としてあまりに強い風が吹き続ける場合は、判断してキャンプは諦めて帰ったり予定を変更するということも重要だと思いました。

今回は、突発的な突風でしたが、夜も風がくるんじゃないかと不安になりました。

朝は、風が少し吹いてきて、レンタルテントが壊れたら大変だからと、テントが乾いたらすぐに撤収しました。

 

今後は、必ず鋳造ペグでキャンプをすることを強く思いました。

「打刀」はとても優れたペグだと思うけれど、20cmという長さとすっきりボディなため、風には強くないという事がしみじみわかったからです。

いざという時のサブペグとして持っておくのは良さそう!

 

そして、今まで4回くらい思い出したら入っていた保険も、必ず入ってからキャンプに行こうと思いました。

 

 

長くなりましたが、私の悲しいトラブルでした。

強風でテントが破壊されてしまう人は結構いるようですし、気をつけたいです。

風に強いテントって、本当にあるんだって思いました。

 

ほったらかしキャンプ場では、今までで一番強い風が吹き続けていたけど大丈夫だった。

カーカムスは台風の中でも大丈夫だったという外国の検証動画も見た事があります。

 

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でも、早くオーナーロッジ52rを立てたい!

 

今度のキャンプは風が強くないといいいな。 

 

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コメント

  1. shiratsume より:

    こんにちは。
    色々と勉強になる記事でした。保険についても改めて考えさせられました。ありがとうございます。
    ペグの基本形はずっと変わりませんが、あの形にも意味があるのですね。最近はお洒落な道具もたくさんありますが、本来の機能が犠牲になるなら怖くて使えません。

  2. camera-yurucamp より:

    アカツメさん
    こんにちは。
    保険なんて使わないよ、なんて思っていましたがまさか使う日が来るとは、と驚いています。トラブルがいつ起こるかわからないし、キャンプのギアも値段が高いですから、念のため入っておくのもありだな〜としみじみ思いました。
    お洒落でばえるのも必要かもしれないですが、やっぱり機能が一番です(*´ロ`*)

  3. camera-yurucamp より:

    toypoo_camperさん
    風速11メートルの風の夜って、とても怖そう( ⊙⊙)!!昼とかならまわりも見えますけど夜中って真っ暗だし怖いですよね、、。穏やかな日だったのに、夜だけ強風とかもありますもんね。
    保険は何も起きなかったら掛け捨てですけど、念の為ちょっと入ってみるのもありかな〜と思います。
    No4noffroaderさん
    リカバリーできてますかね!悲しみからの復活です!!壊れた時の悲しみは、強さへの一歩です。
    えびかにさん
    そうです、これが悲しいトラブルです(涙)
    道路の向こう側までテントが飛んだんですか!?きょえぇ〜。ご自身にも人にもケガがなくてよかったです。人の助けって嬉しいですよね〜。忘れられない。
    kjfreedomさん
    やっぱりエリッゼステークのように頑丈なやつガッツリ使う方が安心感はありますよね!28cmを全面に打ち込んでおけばと本当思いましたもん(涙)
    みそおさん
    めちゃくちゃテントが転がったんでですが、旦那も転がってましたwでもケガもなく本当によかったです。テントを大人2人で抑えているのにそれでも飛ばされそうになって、本当怖かったです。お子さんとかだと飛んでっちゃうと思うので気をつけていただきたいです。

  4. repisie より:

    テントが壊れてしまったこと、めちゃくちゃ大変だったと思います。
    そして受付の対応が読んでいて悲しくなりました・・・
    自分だったら二度とこないよって思うくらいショックだったと思います。
    お疲れさまでした。

  5. camera-yurucamp より:

    レピシエさん
    悲しかったです~共感してくれてありがとうございます(;つД`)
    受付さんは、きっとバイトだろうし仕方なかったのかなぁと思います。大きいキャンプ場だとそんな感じになっちゃうんだろうなぁと思いました(–;)

  6. 高菜みそ より:

    このペグ「打刀」は元々抜けやすいですよ。長さや素材(表面処理)が同じでも、他のどのペグよりも抜けやすいです。その理由は形です。

    先端の突起が横を向いてますよね。これは打ち込まれるほどに進行方向が曲がっていく事を意味しています。たとえば木工に使う釘でも、先端がこのように横を向いていたら真っ直ぐには打ち込めません。進行方向が曲がっていくという事は、「釘が曲がってしまうか、空いた穴が広がってしまうか」普通はこのどちらかが起きます。木が堅ければ釘が曲がり、木が柔らかければ穴が広がります。

    さて、ペグが曲がらないならどうなるか。当然ですが穴が広がります。

    撤去の際、ペグを抜き易くするため、ペグをゆすったり叩いたりして穴を広げますよね。しかし、打ち込むだけで穴が広がってしまうのが、この「打刀」なのです。いつまた抜けてもおかしくないですよ。作り手は刀のイメージに合わせて先端の形をこうしたのでしょうが、やってはいけない事をやってしまいました。畑違いの作り手が「よく考えずやらかした」類の欠陥品です。こういう事はたまにありますね。

    初めてこの製品の先端形状を見た時、使えない代物だとすぐに判りましたが、それがなくとも、頭部の作りなども必要な装備がなく、ロープが抜けやすい形状で、ペグとして他の製品より明らかに劣る作りですね。確かに見た目は他と違いスッキリ綺麗で格好が付きますが、機能性ではピンペグと同等以下です。

    • 高菜みそさん、こんにちは!コメントありがとうございます。
      お書きいただいたこと、じっくり読んで、なるほど〜と感心しました。釘の例えがすごくわかりやすいです。
      だから抜けやすいのかぁ、、、ペグとしては致命的ですよね。
      このペグは抜けても問題のない場所、テントの中のインナーテントを止めるとかそういう使い方が向いていそうです。
      私が購入した後に、長くて抜けにくい!みたいな打刀が出ていたのですが、長くなっても抜けちゃうんじゃないかと不安に思っていました。
      風が強くなくて穏やかな日なら大丈夫そうですけど、何が起こるかわからないキャンプですから、やっぱり安全性を意識して強いペグを持っていこうと思います。

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